« 家族との会話が復活 | トップページ | 猫よけ!?備蓄用ミネラルウォーター »

2011.03.21

ギリギリの精神力を救う音楽とは

地震から10日経ったが、少しずつ落ち着くと思っていた私の精神状態はまるで落ち着かない。
むしろ酷くなっている。

北野たけしが先日テレビで「下痢が止まらない」と言っていたし、精神状態が普通、っていう方がおかしいのかもしれないから、これは仕方がないのかも。

連日テレビやネットの情報収集をすればするほど元気を無くす。
家族や友人は「もう気にするのやめなよ。その方が楽になるよ」とアドバイスするんだけれど、どうしても気になって調べてしまう。
次第にどんどんエスカレートしちゃって、一つ残らず情報は聞き洩らさないようにしなくちゃという気分になってしまう。

民放ではあまり突っ込んだことを報道しなくなってきた。
放送される内容は被災者のお涙ちょうだいストーリーだったり、全く関係ないお気楽な番組だったり。
バラエティやっている場合じゃない位、事態は深刻なんだと思うんだけど・・・
「臭いものには蓋をする」っていうやつ???

地上波は頼りにならないのでケーブルテレビを見ちゃうんだけれど、そうすると真夜中に延々と行っている記者会見を見る羽目になってしまうため、毎日本当に寝不足。

日本に生まれ育って初めての経験なんだから、気にしないで、という方がムリなような気もするんだけれど、自分の精神状態を平常にするには、やっぱり気にしない方がいいのかな。

「ストレスには音楽が最適」と常日頃思っていたんだけれど、この10日間まるで音楽を聴いていなかった。
音楽鑑賞をする気分になれないほど気持ちが切迫することっていうことってあったんだ!ってことに気付かされた。

どんな失恋をした時も、大好きな飼っている猫が死んじゃった時も、音楽が救ってくれたはずだったのに・・・

でも、このままじゃ本当にダメになりそうなので、
地震の直前に購入した「松田美緒/クレオールの花」をかけてみた。
41o7a0eujll__sl500_aa300_

今回の災害(人災)を予知していたかのような、気持ちを安らげてくれる美しい音楽だ。
下手にお涙ちょうだい風ではないし、かといって無機的な音楽からは程遠いほど優しいし、無理に元気出そう!っていう強要的な所はまるでないし、まさに今聴くべき、心がすっと晴れるような歌声と情緒的な雰囲気。

今までずっと私を育ててくれた国なんだから、他国からどんな酷評を受けようとも、この10日間の深刻な事態の対処方法に対する、とてつもない歯痒さを感じても、日本人として生まれた以上、日本人としての誇りは捨てないようにしよう。

個々の思いって、なんてちっぽけで非力なんだろう・・・って痛烈に感じるこの頃。
昨日、姉から送ってもらった、村上春樹がエルサレム賞を受賞した際にスピーチで述べた言葉にその歯痒い気持ちが集約されている。姉が訳してくれた。


こういう作家や松本美緒さんのような歌手を生み出しているんだから、日本人はそこまでバカじゃないって信じよう。

(スピーチ抜粋)

"Between a high, solid wall and an egg that breaks against it, I will always stand on the side of the egg."

Yes, no matter how right the wall may be and how wrong the egg, I will stand with the egg. Someone else will have to decide what is right and what is wrong; perhaps time or history will decide. If there were a novelist who, for whatever reason, wrote works standing with the wall, of what value would such works be?

“高くて固い壁と、壊れやすい卵があるとしたら、僕はいつでも卵の側にたつだろう”

そう、たとえどんなに壁が正しくて、卵が間違っているとしても、僕は卵の側にいる。何が正しくて何が間違っているかなんて、他の誰かが決めるだろう。時間とか歴史といったものが。壁の側にたってものを書く作家がいるとしたら、その作品にいったい何の価値があるというのだろう?

Ca3c0452

|

« 家族との会話が復活 | トップページ | 猫よけ!?備蓄用ミネラルウォーター »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549421/51178966

この記事へのトラックバック一覧です: ギリギリの精神力を救う音楽とは:

« 家族との会話が復活 | トップページ | 猫よけ!?備蓄用ミネラルウォーター »