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2011年3月

2011.03.31

猫よけ!?備蓄用ミネラルウォーター

普段あまりテレビを見ない私だが、3月11日からの日々は、一生分のニュースを見たかというほどの中毒状態。
記者会見やニュースの情報を集めれば集めるほど憤りが高まり、精神的に滅入ってくる日々。

解決するどころか、刻々と悪化していく我が国の状況を常にチェックしておくべき、とは思うけれど、このままでは私の日常が完全に脅かされてしまう・・・
家族から“もう原発のニュースは見るな!”と怒られながらも毎日ソファーに横たわって文句を付けながらテレビに釘付けになる毎日だったけれど、2,3日前のニュースでハッと目が覚めました。

被災地に暮らす人々の中で「生活不活発病」が懸念されているという。
これは、長時間動かなかったり何も行動をしないせいで、体が弱まってしまうという病気らしい。

被災地じゃないくせに、私までそんな状態になりつつあるのでは・・・?

被災者への対応の悪さなどに我慢できない位イライラは募っていて、何とかしたいとは思っているけれど、頼りにならない某大企業や国を動かしている人々のせいで私の生活まで狂わされてはいけない。
多くの日本国民が今回の衝撃で普段の生活を乱されているけれど、周囲が無事である人たちは日常生活を頑張らないと。

なので、昨日は久々に外食をしたり、たまっている仕事を片づけようと、ようやく元気を取り戻してきた。(多分他の人たちより随分遅い・・・)

さて、話は変わるけれど、秋田も水不足に悩まされているので、我が家は早め早めの対策でペットボトルの水を確保してきた。
しまう所がないので、実家の台所にずらっと並べて置いた。

すると、なんだか愛猫のジジの様子がヘン。台所を居間を行ったり来たりしながらギャーギャー騒いで、どうも期限が悪い様子。
最近大好物の鱈を上げてないから?家の中が騒々しいから?
いろいろ考えてたら、家のイラン人が一言。


「猫よけペットボトル・・・」


そうみたい。
ミネラルウォーターの入ったペットボトルの存在が嫌だったらしい。
見えない場所にしまった途端、普段の様子を取り戻してすやすや眠りについてくれた。
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「もしかして僕、この家から追い出されるんじゃ?」という不安を抱えていたのかも。

人間のように可愛がっているジジだけれど、やっぱり彼も、「猫よけペットボトル」が嫌いな普通の猫だった・・・

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2011.03.21

ギリギリの精神力を救う音楽とは

地震から10日経ったが、少しずつ落ち着くと思っていた私の精神状態はまるで落ち着かない。
むしろ酷くなっている。

北野たけしが先日テレビで「下痢が止まらない」と言っていたし、精神状態が普通、っていう方がおかしいのかもしれないから、これは仕方がないのかも。

連日テレビやネットの情報収集をすればするほど元気を無くす。
家族や友人は「もう気にするのやめなよ。その方が楽になるよ」とアドバイスするんだけれど、どうしても気になって調べてしまう。
次第にどんどんエスカレートしちゃって、一つ残らず情報は聞き洩らさないようにしなくちゃという気分になってしまう。

民放ではあまり突っ込んだことを報道しなくなってきた。
放送される内容は被災者のお涙ちょうだいストーリーだったり、全く関係ないお気楽な番組だったり。
バラエティやっている場合じゃない位、事態は深刻なんだと思うんだけど・・・
「臭いものには蓋をする」っていうやつ???

地上波は頼りにならないのでケーブルテレビを見ちゃうんだけれど、そうすると真夜中に延々と行っている記者会見を見る羽目になってしまうため、毎日本当に寝不足。

日本に生まれ育って初めての経験なんだから、気にしないで、という方がムリなような気もするんだけれど、自分の精神状態を平常にするには、やっぱり気にしない方がいいのかな。

「ストレスには音楽が最適」と常日頃思っていたんだけれど、この10日間まるで音楽を聴いていなかった。
音楽鑑賞をする気分になれないほど気持ちが切迫することっていうことってあったんだ!ってことに気付かされた。

どんな失恋をした時も、大好きな飼っている猫が死んじゃった時も、音楽が救ってくれたはずだったのに・・・

でも、このままじゃ本当にダメになりそうなので、
地震の直前に購入した「松田美緒/クレオールの花」をかけてみた。
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今回の災害(人災)を予知していたかのような、気持ちを安らげてくれる美しい音楽だ。
下手にお涙ちょうだい風ではないし、かといって無機的な音楽からは程遠いほど優しいし、無理に元気出そう!っていう強要的な所はまるでないし、まさに今聴くべき、心がすっと晴れるような歌声と情緒的な雰囲気。

今までずっと私を育ててくれた国なんだから、他国からどんな酷評を受けようとも、この10日間の深刻な事態の対処方法に対する、とてつもない歯痒さを感じても、日本人として生まれた以上、日本人としての誇りは捨てないようにしよう。

個々の思いって、なんてちっぽけで非力なんだろう・・・って痛烈に感じるこの頃。
昨日、姉から送ってもらった、村上春樹がエルサレム賞を受賞した際にスピーチで述べた言葉にその歯痒い気持ちが集約されている。姉が訳してくれた。


こういう作家や松本美緒さんのような歌手を生み出しているんだから、日本人はそこまでバカじゃないって信じよう。

(スピーチ抜粋)

"Between a high, solid wall and an egg that breaks against it, I will always stand on the side of the egg."

Yes, no matter how right the wall may be and how wrong the egg, I will stand with the egg. Someone else will have to decide what is right and what is wrong; perhaps time or history will decide. If there were a novelist who, for whatever reason, wrote works standing with the wall, of what value would such works be?

“高くて固い壁と、壊れやすい卵があるとしたら、僕はいつでも卵の側にたつだろう”

そう、たとえどんなに壁が正しくて、卵が間違っているとしても、僕は卵の側にいる。何が正しくて何が間違っているかなんて、他の誰かが決めるだろう。時間とか歴史といったものが。壁の側にたってものを書く作家がいるとしたら、その作品にいったい何の価値があるというのだろう?

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2011.03.19

家族との会話が復活

昨日の夕食時の会話。
父「一つ提案なんだけど、明日の朝はガソリンを入れに行こうと思う。」
母「何時間も並ぶんだったら私も一緒に行くわ。久しぶりの外出ね!」
母「そういえば、今日はお店にキャベツあった?」
私「あったよ。でも頼まれた納豆は売り切れだって。それからベーコンと魚は色が黒ずんでいたからやめといたよ。」

秋田だけど、これは市内中心地での会話。

一週間前の私だったら、こんな会話絶対に冗談にしか聞こえなかった。

ふと気付いたけど、キューバにいた頃はこんな感じの会話をよくしてたっけ。「卵は何曜日に入荷するんだっけ?」みたいな。

先日行ったスーパーで驚いたのは、「限定品!」って書かれたオリーブオイルの中に白い奇妙な沈殿物がうようよしてたこと。なのにディスカウントもせずに平気で定価販売。
野菜ジュースも白濁していた。
賞味期限が終了してるのか地震で揺れたのか理由は分からないけど、あんな商品見たのは初めてだったので衝撃的だった。
家でテレビ見ていても不安だけど、外出するとさらにショックな現状を見てしまうので、まだいつも通りのきれいな部屋の中でニュースを見ている方が平常心を保てる。

早く以前の日本が戻って欲しい。

商品のパッケージに小さな傷があるだけで割引にしてくれるような繊細な日本に。


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2011.03.16

今回の地震について

あまりにも未曾有な出来事だったため、なかなかここに何も書けないでいました。
「いやー、すごい地震でした」なんていう気持ちで書くような出来事ではないから。
私は文章もうまくないし、けっこう空気を読めないので、被災した人々に失礼なことを書いてしまわないか心配で、今日までブログを書く気分にはなれませんでした。


昨年10月に長年住んで愛着のあった東京から地元の秋田に戻って住んでいましたが、
まさか東北でこんな地震が発生するなんて。

神戸の大地震の際は、こんな気持ちにはなりませんでした。被害の大きさの違いということももちろんあるのでしょうか、今回はあまりにも身近に迫った災害であり、今実家でこうしてインターネットの繋がるパソコンに向かってブログを書けているというだけでも幸運だったと思わざるを得ません。

秋田は東北地方の中で唯一死亡者を出さず、被害も最小限でした。
でも隣りの岩手県や、秋田の人たちが好んで買物や旅行をする宮城県、そしてすぐ上の青森県では信じられないようなことになっているのです。

11日からずっと尋常じゃない気分で過ごしています。
幸いにも私は家族がみんな秋田に住んでいて一緒にいられるので、その点では心配事も最小限です。

家のイラン人は、こんな事態なのに悠然と仕事をしています。
テヘランに住む家族は心底心配しています。今すぐ日本の仕事を捨てて帰ってきて欲しいに決まっています。
でも、義母も義父もそんなこと一言もいいませんでした。
それには私も主人もびっくり。

幸いにも秋田は停電がある位で何とか大丈夫なので、彼もいつもの調子で過ごしています。すさまじい不安をよそに、居間のソファに座ってぐーぐー寝ています。
以前から、生きてる間にいつ何が起こってもおかしくない、というようなことを言っていました。

私はキューバをはじめとする海外に何度も足を運んでいたので、物不足や貧しさという不安な生活をこの目で見たことはあります。停電や断水もしょっちゅう経験しました。
でも、所詮私は裕福な日本の暮らしに100%どっぷり浸かって暮らしている人でした。

今思えば、キューバを自分の国のように愛していましたが、海外で見た出来事は、自分の国でのことではなく、外の国でのことだったので「こういうこともあるんだ」という他人事にしか感じていなかったと思います。

まさかこの経済大国日本で、パンを買うのに整理券が必要だったり、ガソリンスタンドがすべて閉まっていたり、電池を買うのに街中走りまわったりしないといけないなんて、微塵も思っていませんでした。

なのでいまだにこの出来事が現実だという気がしないのも事実です。でも頑張って受け止めて乗り越えないといけない事態に突入しているようです。

私が家のイラン人に「これから仕事にも困るし、どうすればいいの」と不安いっぱいに尋ねても

「そんなこと考えるより、とりあえず今日明日の心配しなよ。今将来のことを悔やんでどうする」とピシリと言われます。

国の非常事態を体験してきている人と、平和ぼけしていた日本人との感覚の差は大きく、生ぬるい毎日を送ってきた私は、キューバ人やイラン人のような考えとはやっぱり違うのです。

とりあえずあまりにも日々刻々と事態が変化していくので、被害ができるだけ抑えられるようになってくれるよう祈ることくらいしかできません。テレビで事態を見守っているだけで心身ともにへとへとですが、気を強く持っていきます。

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2011.03.09

完全ラテン臭! リッキー・マーティン 3/16 on sale!

日本でも大ブレイクした「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」の発売が1999年だったから、もうすでに11年も経とうとしている。
うーん、月日の流れは何と早いことだろうか。

残念ながら生のリッキーをこの目で見たことはないのだが、あのブームの最中では私もけっこう気にしていた記憶がある。
キューバにしか興味がなかった当時の私としては珍しい非クバーノだっていうのに。

そんなリッキー・マーティンが久々に新作『ミュージック+ソウル+セックス』をリリースする。
アメリカではすでに発売済みだが、日本での国内盤が3月16日に発売するので、みなさんできたらそちらの方を買って下さい!

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熱~い、アツ~いスペイン語歌詞を訳したので、対訳付きのブックレットを眺めながらアルバムを聴いてほしいのです!

最近ラテン系アルバムを続々と出してくれるソニー・ミュージックから、ダディー・ヤンキーシャキーラ、そして今回のリッキー・マーティンと、大物すぎるアーティストの歌詞対訳のお仕事が続いていてドキドキなのだが、各アーティストの特色が歌詞の内容や雰囲気にも現れていてとっても楽しい。

毎回岡本郁生さんが担当しているライナーノーツも、とっても為になります。

さてリッキー、最近新作を出さないな~と思っていた彼だが、話題がなかったわけではない。
特に驚愕だったのが昨年のカミングアウト。長年ラティーナだけでなく世界中の女性のセックスシンボルだった彼が
ゲイだったなんていう事実に、私も私の友人も世界の女性たちもかなりショッキングだった。

ある意味ネガティブなイメージになってしまいそうなカミングアウトだったが、意外なことにこの事実が発覚してからリッキー・マーティンの存在は再び認められてきている。本アルバムはビルボード誌のトップ・ラテン・アルバムズで初登場1位、ポップチャートにおいても3位と、絶好調だ。
さらに2012年開催のミュージカル『エビータ』にチェ・ゲバラ役での出演が決定しているようで、大仕事が次々と迷い込んできている。

歌詞についてだが、これはカミングアウトした後のナンバーだな、と伺える節が所々に出ているのに気付きながら収録曲を訳していた。
特にレゲトンの歌詞ではそうなのだが、性的表現とか異性関係のことをテーマにした歌では、その様子を何となく妄想してしまいながら適切な日本語を探しているのだけれど(レゲトンではクラブ内での男女関係のことについての曲が多すぎて、六本木での真夜中のサルサクラブなんかを想像してしまいます)、今回の収録曲については何だか微妙な気分でした。

気になる方は3/16発売の国内盤を!!

まあ、何より嬉しいのが、本作はほぼ13曲中11曲がスペイン語、曲調はポップスが主体なんだけどラテンの匂いがそこら中にプンプン漂っている。
レゲトン色が濃かったり、プエルトリコ的なリズムが根底にあったり、とにかくアルバム全体がラテンっぽくてたまらない。

故郷プエルトリコからスタートするワールドツアーでガンガン本作の中から歌いまくるだろうけれど、なんで日本には来てくれないんだろうかねぇ。草食系の日本人たちに熱いラテンの血を注ぎこんで欲しいっていうのに!!

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2011.03.08

フルートの名士が遺してくれたもの。

「音大出身で、音楽関係のことやってます」と言うと、ほぼ100%「じゃあ、何の楽器ができるんですか?」と聞かれてしまう。
さらに地元秋田に戻ってからはさらにヒドく、音大=クラシックだと思っているようで毎回答えに苦労してしまう。

「実際どんなことやってんですか?」という質問に対して「キューバ音楽について調べたり、あと仕事としてはミュージシャンのアテンドしたり、ライナーノーツ書いたり、歌詞訳したり・・・」と答えたところでイマイチピンとこないようだ。


もう随分長いこと楽器を触っていないって言っているのに
「演奏する機会があったら聴きに行きます」

というようなことを言われてしまうので、何だか最近辛くなってきました・・・

やっぱり音楽は、演奏できてなんぼっていうことなんでしょうか。

実際、演奏できるのはものすごく楽しいと思っているんです。忙しいとか言い訳をしているうちにいつの間にか練習から遠ざかってしまい、久しぶりにピアノやフルートに触ってみると、自分のあまりの下手さ加減にショックを受けてしまい、徐々に楽器を見ることもない日々になってしまっていたような。

最近出入りしているライブ・レストランに来る音楽好きの人たちと話しているうちに、棚の奥にしまっておいたフルートの姿をまた見たくなり、今日ようやく引っ張り出してみました。

やっぱり指の運動から始めないと、と思い教則譜を探していたら、ファイルに挟まったボロボロの紙を発見。

明らかにキューバ製のボロボロ紙。見ると、その昔キューバでフルートを教えてもらった巨匠、リチャード・エグエス氏からのメッセージでした。

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「Dedico estos ejercicios a mi querida alumuna Ayako R.Egues」

「この練習曲集を我が愛しき生徒に捧げます。R.エグエス」

・・・何という先生不幸な生徒だろう。

キューバ音楽史の象徴的存在である偉大な人から教えてもらったというのに、志半ばで辞めてしまったフルート。
今からでも遅くない、またゼロから始めてみよう。

リチャードの後の私の恩師ホアキン・オリベーロスに堂々と会えるように、次にキューバに行くまでに何とか吹けるように頑張ろう。

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2011.03.04

マイアミに脱出!?

ここしばらくラテンな日々からちょっと遠のいてイランな日々を送りバタバタしていたせいか、無性に思い切りラテンでトロピカルな場所に逃避行したくなってます。

最大の要因は、キューバのトップバンドが総出でマイアミに行き、マイアミ在住のキューバのアーティストと共演するというありえない感じのフェスティバル「Fuego Cuban Music Festival」が4月に開催されるというニュースが飛び込んできたせい。

ロス・バン・バン、チャランガ・アバネーラ、レベ・イ・ス・チャランゴン、アバナ・アビエルタ、NGラ・バンダ、パチート・アロンソetc...というキューバの最高峰たちが、イサック・デルガードやメディコ・デ・ラ・サルサなどといったマイアミ在住のトップ・アーティストたちと共演するという目が飛び出そうな企画。

行かなきゃ!と思い、何人か友人に声を掛けて行く気満々だったのに・・・
突然の延期(中止じゃなきゃいいけど)・・・

まあ、アメリカとキューバとの関係からいって、こんなの可能な方がビックリっていう感じだったので仕方がないといえばそれまでだ。

気分がすっかりマイアミだった時に、ハっと閃いてしまった次なる楽しさ満点のお祭り「Calle 8 Festival」。マイアミ最大のキューバ人コミュニティがあるLittle Havanaにて毎年開催されるフェスティバルはそういえば3月だった!
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で、またもや友人に誘ったら「いいよ、行こう!」とのあっさりした返事。

開催日まで10日程しかないというのに、あまりにも無謀な計画。
さっそく旅行会社に航空券を問い合わせたりしたところ、残席がほとんどないとのこと。
しかも最安値のチケットはすでに無理で、さらに燃油サーチャージも意外と想定外の出費。

軽はずみな勢いで隙あれば海外に逃避行していた以前の自分よりも、かなり冷静になって考えてみた・・・

今やるべき優先順位をちょっと考えてみたところ、別に何も今マイアミ行って踊って騒いでくる必要もないんじゃという結論に。

仕方ないけれど、もうちょっと気持ちに余裕ができてからパーっと遊びに行くことにしよう。

人間たまには我慢も必要。(当たり前だけど)

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