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2010.10.18

夢は叶うもの。

昨日は作家、椎名誠の講演会へ。

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特に椎名誠好きというわけじゃないんだけど、秋田に著名人が来る貴重な機会と思い、ミーハー心で行っただけ。
でもすごく面白かった!さすが常人とは一線を画する大物だ。

ぼそぼそと、淡々とした口調で、些細なことのようなロー・テンションで語る彼の体験は、普通の人間には想像できない世界中の秘境での究極の体験談。鉱物にまみれたチリの砂漠で硫酸入りの水を飲んだ話や、アマゾンでのアナコンダ逸話、ハエに覆われたコップでミルクを飲む話、零下30度以下のロシアの街での凍るような話・・・

とにかくビックリするような強烈な話と、彼の口調との対比がさらに面白さを増幅させる。

昨日の話の主軸となったのが、小学生の時に読んだ小説『さまよえる湖』にまつわる話。中国の古都、楼蘭にその昔存在していたロプノールという湖の謎をめぐった小説を読んで衝撃を受けた彼は、大人になるまでずうっと楼蘭に行くことを夢見てきた。それがテレビ番組の収録のため実現することとなり、楼蘭の地を踏んだ時の感慨の大きさは例えられない位だったそうだ。
「夢って叶うもんですね」と述べた時には本当に説得力があった。

夢って叶うもんだ。

彼の話で納得したんだけど、好きなモノを見つけて、何年も何年もそのことに追求し続けると、案外本当にその場に行けたり、好きなことが現実となったりするもの。

そういう椎名誠が、講演後に予定されていたパネルディスカッションのタイトル『さぁ自分探しの旅へ』と書かれた垂れ幕を見て一言。

「自分探しなんかしたくないですよねぇ。だって自分を探してみたら全然ダメでがっかりすることになったりするとイヤじゃないですか。自分なんか探さなくていいですよ。」

とさらりと言ってのけた時は本当に笑えた。(タイトルを決めた皆様、失礼。)

彼のように強烈な「自分」を持つ人にとって、自分探しなんていう作業が必要なわけない。小学生の時に本との衝撃的な出会いをした時にすでに自分は見つかっていたわけだから。

いろんな意味で充実した講演だった。このイベントの目的である「読書推進」の通り、椎名誠の本を読みたくなったし。

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