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2010年10月

2010.10.24

イランの耳鼻科医

私は小さい頃からヒドい鼻炎に悩まされていて、ホコリや寒暖の差とかを感じると、誰とも顔を合わせられない程の鼻水とクシャミと戦っている。

病院に行っても血液検査をして「あなたはスギとヒノキですね」みたいなこと言われて、その後の対処法とか教えてもらえなかったので、こういうのは持病でなかなか治るもんじゃないと諦めていた。

しかし某メキシコ人が「メキシコでは手術で治る」と言い、家のイラン人は「日本の医者は間違っている。イランの医者は完璧に治療できるはずだ」と威張り散らすので、先月イランに行った際、皆が騒ぐ「名医」とやらに診察してもらった。

1件目。
日本のキレイな病院位のきちんとした感じにちょっとビックリ。なんだか意外だ。
お義母さんに受付を済ませてもらい、診察室に入るとちょっとインテリ風の中年の先生。
「ちょっと鼻を見せて」と言われたので顔を上に向けると、先生はチラっと鼻穴を見て

「これはヒドい鼻炎だ。多くの患者を診てきたけれど、こんな症例は初めてだ」

といきなり脅す。

「できたら手術を勧めるところだけれど、まあ、考えてみて」

と言われたことに恐れおののき、その後はレントゲンを撮って(これも立派な機械だったのでビックリ)とりあえず診察終了。

お義母さんは「次に行くのは皆が名医と認める所だから、セカンド・オピニオンを待ちましょう」

と言うので、もらった処方箋の薬も取らずに次の病院へ。

いや、病院ではなくて個人の診察所っていう感じだった。雑居ビルの中にあって、入ると待合室の皆は日本人ということに驚いた感じで視線が熱い。

「ここのお医者さん目当てにすごーい田舎からも多くの人が来るのよ」

ということで、気のせいかもしれないけれど、ほっぺが赤い感じの田舎風の人が多い。


1時間くらい待ってようやく診察室へ。

今度のお医者さんはさっきよりさらにインテリ風だ。
また私の鼻穴をチラっと見ると

「ひどい鼻炎だ」と一言。

でもこっちのお医者さんは手術は必要なく、薬を飲んで日常生活を改善すればかなり良くなると提言する。

しかしその日常生活において気を付けなくてはいけない内容が面白いというか、ホント??と言うか・・・

「今後食べてはいけないものは、ナス、生のトマト、横長メロン(名前忘れた)、全ての香辛料etc...。」

横に長いメロンなんて日本に存在しないからいいとして、ナスとトマトが禁止??香辛料も?そんなのほとんど不可能な・・・

「それから一日数回の鼻うがいをすること。羽毛布団、枕は禁止。ぬいぐるみなどホコリを吸う物は部屋に置かないで。それと観葉植物を室内に置くのも辞めて下さい。」

うーん、かなり面倒なことが多い。でも本当にこれで治るというのだろうか・・・?

「今度あなたがイランに来た際には、病気が良くなっているかもう一度診察しますのでしっかり守ってください。」

お義母さんも家のイラン人も必死に聴いてちゃんとメモを取っている。
こんなにみんなして必死になってくれてるんだったら守らないと罰が当りそうだ・・・

帰り道はみんなでそのお医者さんを大絶賛。

「理にかなったことを的確に説明してくれた。素晴らしい先生だ!これできっと良くなるはずだ!」

私は内心、ナスが鼻炎に悪い??とか考えていて今ひとつ腑に落ちなかったのだが、とりあえずイラン滞在中は言われた通りの食生活を守り、もらった薬と鼻うがいを毎日実践した。

で、ずっと愛用していた羽毛布団を処分し、ケミカルな防アレルギー素材の布団を購入。

半信半疑だったイラン耳鼻科医だが、最近香辛料とかトマトとかは守っていないものの、肌寒くなってきた秋田にいるのに最近はほとんどティッシュのお世話になる必要がなくなった。
外出時にティッシュがないとものすごい不安に駆られた日々が嘘のように、最近はティッシュを忘れても大丈夫。

最近鼻うがいをサボりがちだったのでまた再開しよう。でも難しいんだよね、鼻うがい・・・

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2010.10.18

夢は叶うもの。

昨日は作家、椎名誠の講演会へ。

Ca3c0323
特に椎名誠好きというわけじゃないんだけど、秋田に著名人が来る貴重な機会と思い、ミーハー心で行っただけ。
でもすごく面白かった!さすが常人とは一線を画する大物だ。

ぼそぼそと、淡々とした口調で、些細なことのようなロー・テンションで語る彼の体験は、普通の人間には想像できない世界中の秘境での究極の体験談。鉱物にまみれたチリの砂漠で硫酸入りの水を飲んだ話や、アマゾンでのアナコンダ逸話、ハエに覆われたコップでミルクを飲む話、零下30度以下のロシアの街での凍るような話・・・

とにかくビックリするような強烈な話と、彼の口調との対比がさらに面白さを増幅させる。

昨日の話の主軸となったのが、小学生の時に読んだ小説『さまよえる湖』にまつわる話。中国の古都、楼蘭にその昔存在していたロプノールという湖の謎をめぐった小説を読んで衝撃を受けた彼は、大人になるまでずうっと楼蘭に行くことを夢見てきた。それがテレビ番組の収録のため実現することとなり、楼蘭の地を踏んだ時の感慨の大きさは例えられない位だったそうだ。
「夢って叶うもんですね」と述べた時には本当に説得力があった。

夢って叶うもんだ。

彼の話で納得したんだけど、好きなモノを見つけて、何年も何年もそのことに追求し続けると、案外本当にその場に行けたり、好きなことが現実となったりするもの。

そういう椎名誠が、講演後に予定されていたパネルディスカッションのタイトル『さぁ自分探しの旅へ』と書かれた垂れ幕を見て一言。

「自分探しなんかしたくないですよねぇ。だって自分を探してみたら全然ダメでがっかりすることになったりするとイヤじゃないですか。自分なんか探さなくていいですよ。」

とさらりと言ってのけた時は本当に笑えた。(タイトルを決めた皆様、失礼。)

彼のように強烈な「自分」を持つ人にとって、自分探しなんていう作業が必要なわけない。小学生の時に本との衝撃的な出会いをした時にすでに自分は見つかっていたわけだから。

いろんな意味で充実した講演だった。このイベントの目的である「読書推進」の通り、椎名誠の本を読みたくなったし。

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2010.10.15

キューバの猫

カミータ・レーベルを一緒に運営している写真家、高橋慎一によるキューバの取材がなんと猫雑誌に掲載!

猫生活11月号 高橋慎一「カリブの楽園―キューバ猫紀行」

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「キューバと猫?あんまりピンとこない」ってキューバ好き、それから猫好きのみなさんは思うかもしれないけれど、ちょっと街を見まわしてみると案外猫がうろついているのだ。

私はどこかに旅をした時に猫を発見すると、「猫だ~!」と興奮して、何とか外国猫との文化交流を試み、カメラに収めようと必死になる程の猫好き。
はっきり言って、キューバの猫って毛はボサボサだし食料事情もあまりよろしくないためか、痩せてぎすぎすしたタイプの猫ばかりで、他の国に比べるとイマイチだったのでキューバ猫への注目度は失せていたのだが、今回の猫特集を見てみると、意外や意外、毛並みも良くて美系な猫たちがけっこういるじゃないの。
日本の猫とは全然異なる、逆三角形型の顔立ちで目が切れ長、イケメン・タイプの猫が多い。

さすが写真家の視点は違う。

雑誌の中で特に美しい!と思った猫は、カマグエイという小都市で現代美術家として活動するイリアナ・サンチェスさん家の猫たち。

彼女は4匹の猫と6匹の亀と一緒に暮らす、まさに高橋慎一の趣味とピッタリの人物だ。
イリアナさん家の猫の毛並みの良さにビックリ!

そういえば、最近のキューバでは、ペットショップなんかも見るようになったし、可愛い首輪を付けた犬を連れて散歩している人たちも増えたし、キューバも意外と先進化されてきたのかも。こうしてペットを大切に飼うことができるのも、生活に余裕がある人たちがけっこういるってことだよね。

写真は以前サンティアゴ・デ・クーバで偶然見つけたカワイイ瞬間!

Dscn0312 二人仲良く

Dscn0313 あれれ、犬だけ行っちゃった・・・!?

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2010.10.11

新生活スタート

いやあ、大変だった。
ついに18年ぶりに故郷、秋田へ戻ってきてしまった。

引っ越しの数日前、お別れ会(in 六本木=都会っぽい雰囲気のお店というリクエストによる)を終えて終電で帰る途中、なんだか具合悪いなあ~と思いながら帰宅して体温を測ったところ、なんと39.1度。ワインやビール飲んでる場合じゃなかった!!

体温の高さにビックリしてその日から完全に寝込んでしまった。3日間体温は行ったり来たりの高熱。
家のイラン人がおろおろしながらおでこを冷やしたり、足を冷やしたり、リンゴをすりおろしてくれたり、おかゆを作ってくれたりしてくれた。

病気の看病ってお国柄が出るもんだ。
殺菌作用のあるカブを煮て食べさせられたり、熱がある時には普通は出来るだけ毛布をかけて暖かくして寝るものだけれど、「あまり身体を温めると熱が下がらない」とかヘンなこと口走ったりと、今一つ私自身は気に入らない治療法を施されてちょっと口論になったりした。

なんとか平熱になったけれどフラフラのまま引っ越し業者が来て新宿の家の中がたちまちのうちにがら~んとなってしまい、その日の夕方の飛行機にて東京を後にした。

あまりにも具合が悪かったので、感傷に浸る余裕すらなかった。
病院に行ったらインフルエンザではなく、ただの風邪だと言われたんだけど、尋常じゃない高熱と苦しさはやはり18年の東京生活が一旦終了するというショックからきているんじゃないだろうか。
別れの悲しみを病気の辛さでかき消してくれたっていう感じだった。

最後の片づけはほとんど全て家のイラン人がやったため、荷物をどこにしまっているかもほとんど分からないし、荷物を運ぶ力もなく、すぐにヘタれてしまうため、自分はほとんど役立たず。

で、なんとか怒涛の一週間が過ぎて通常の身体状態に戻りました。

都会の喧騒に気を紛らわせられない静かな環境で、いろいろと自分のやりたいことを勉強したり追求したりしていこう。ますますネット三昧な日々になってしまいそうだけど・・・

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