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2010.08.23

ラテンからアフロまで最近のまとめ

ブログの更新がゆっくりペースになってきてしまった。少しずつでも継続していこう、と思いつつダメですね・・・

レゲトンの歌詞とか軽いコラムとか最近はそんなモードだったのに、久々に論文を書くことになり、奥底にしまってあったキューバの本(それが古文書のように渋くボロボロなのだ)を引っ張り出してけっこう勉強モードの日々。

で、数年前にグアンタナモのチャングイ奏者を訪ねたことを思い出し、すっかり埃をかぶってしまっていたビデオを見つけ出しました!あまりにも現実離れした映像の数々に興奮。
グアンタナモ市だって驚きの数々なのに、チャングイ発祥に深い関わりがあるエル・サルバドールという地域を訪ねた場面など、最近は日本モードだったので、なんだか自分が行ったとは思えない隔絶感を味わいながら堪能した。

ちょっとマニアックすぎるので、話を戻すことにしよう。

先日、国際フォーラムで開催中のミュージカル「イン・ザ・ハイツ」を鑑賞してきた。
In
ニューヨークのワシントン・ハイツ。ラティーノたちが大勢暮らす小さなバリオを舞台に、大きな事件はないんだけど日常的なラティーノならでは(?)な事柄が起こり、そこに暮らすラティーノたちの生き様をラテンな曲の数々で綴っていく・・・というようなもの。
ミュージカルにしては珍しいラップ、レゲトンが多用されてたのが面白い。思った以上に音楽がずっとラテンだった!
でもこれって、ラテン文化の背景を知らないで観た日本人たちにとっては共感する部分があんまりないからどのように感じるんだろう、って思いました。ブロードウェイではトニー賞を始め、数々の賞を総ナメにして注目度大のミュージカルだったようだけど、アメリカと日本との環境の差は大きいのでは。アメリカで暮らす人にとっては一旗あげようとニューヨークに進出する外国人がものすごく多いから、彼らにとっては親近感が湧いて楽しく観られるだろうけど。


それから最近観たイチオシの映画『ソウル・パワー』。これはホントにパワーみなぎる作品で素晴らしかった!
1974年、ザイールでモハメッド・アリの試合が行われることになり、それと一緒にコンサートを開こうということで、ジェームス・ブラウン、B.B.キング、ファニア・オールスターズ、セリア・クルース、ミリアム・マケバなどアメリカで暮らす黒人系大物ミュージシャンがアフリカで現地のミュージシャンと共演。その模様をドキュメンタリーにしたものなんだけど、いやあ、濃かった。

アメリカの黒人たちは故郷に帰ってライブが出来る!ということで大興奮。人種差別が激しかった70年代だけあって、モハメド・アリを始めとして人種差別批判が痛烈。

ブラック好きならずともラテン好きも必見の映画だった。最も熱い時代のファニア・オールスターズと、まだけっこう若いセリア・クルースの演奏が堪能できる。アフリカ行きの飛行機の中でファニアたちが演奏大会を繰り広げる様は最高!フルートは吹くわ、その辺の物をガンガン鳴らすわ、席を立って踊りまくるわで、飛行機揺れて壊れるんじゃないかと不安になるほど。

それから衝撃的だったのが、ザイールのダンサーたちの動き。まるでティンバ(キューバンサルサ)じゃない!というような腰のくねらせよう。さらには床に這いつくばって腰を揺らしたり、あれってキューバのライブ風景でよく見る光景。

アフロキューバというと、ナイジェリアのヨルバたちがよく知られているが(サンテリアという宗教が有名だからか!?)、実はコンゴから連れて来られた奴隷もすごく多かったらしい。そもそもコンガという楽器もカーニバル音楽コンガもコンゴに関係してるし、ルンバのルーツも音楽的にも舞踊的にもコンゴに深く関わっている。そういや、ナイジェリア系の踊りはスカートを翻らせたりと、けっこうゆったりと大きな動きが多いのに対して、激しく体を揺さぶらせたり振るわせたり腰をクネクネ・・・っていうのはコンゴ系なのでは?とふと思った。

個人的に気になったのがコレ。
サルのような、キューバのアバクアのような格好をして激しく踊る。しかも伴奏は腰蓑つけた超真っ黒!!な太鼓歌。目が釘付けだった。

こんなに熱くて濃い映画なのに、新宿は金、土の夜1回だけという少なさの上、客席もガラガラで非常にもったいなかった!!
音楽ファンならずとも絶対行くべき!

映画を観終わっても、自分がアフリカのあの現場にいたかのような錯覚に陥ること間違いないです。

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コメント

お久しぶりです。松崎です。60年代に完成されて以後、ザイール(コンゴ)で一番人気があるポップスのリンガラはラジオ経由で伝わったソンの模倣から始まっているように、コンゴとキューバ音楽の関係は深く、キューバのアフロ系音楽のルーツはヨルバでなくバンツー(コンゴ)系ではないかという指摘はいくつか見かけます。本文にもあるように、宗教的な面でヨルバがイニシアチブを握っているせいか、その印象だけが強いみたいなんですが。リンガラとキューバ音楽の関係について書いたブログのリンクを貼っておいたので、宜しければ御覧ください。http://d.hatena.ne.jp/Hainu_Vele/20100623/1277287976

投稿: エネへ・ラ・バンダ | 2010.08.26 17:38

お久しぶりです。
ブログ読ませて頂きました!
このドス黒さは鳥肌モノですね。

みんなも上記リンクにあるyoutube見るべし!

投稿: yaco | 2010.08.26 22:54

キューバの音楽って、スパニッシュであったりソ連経由のクラシックの技術の影響も大きいわけですけど、リンガラはネグロイドのセンスだけで音を作ってますからね。技術体系の幅であるとか、音楽の多様性ってのはキューバほど無いんですけど、バンツー系のアフリカンが先祖還りしたクラーベを解釈するとこうなるのかー、という部分はとても面白いです。外国人が好む「アフリカ音楽」のイメージとはズレがある、真に民衆のためのポップスだなあっていう。

投稿: エネへ・ラ・バンダ | 2010.08.27 01:02

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