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2010.05.28

オグンのお守り

現在アテネ・フランセ文化センターで開催中の『ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督作品特集2010』
監督のネルソン・ペレイラ・ドス・サントスは「シネマ・ノーヴォ(新しい映画)」を代表する偉大な監督として名高く、今回の来日に合わせて、代表作が連日ズラリと上映されている。

『オグンのお守り』を観てきた。

作品解説によると以下のようなストーリー。

民間信仰ウンバンダ教の神オグンから不死の肉体を授かったガブリエル。この不死身の主人公を中心に繰り広げられる犯罪組織や政治家をまきこんだ抗争劇が、民衆の信仰を異物化し、貧困と暴力を恒常化させるブラジル社会の実態を暴き出していく。スピーディな展開の活劇という形を借りて、大衆との精神的な共犯関係を模索したペレイラ・ドス・サントスの新境地。

まあ、キューバのサンテリアでもよく知られる神様“オグン”の言葉に惹かれて観に行ったんだけど、なんだか濃い映画だった。
70年代のブラジルの雰囲気を存分に醸し出している独特の味わいが強烈。これでもかというくらいバンバン撃ち合って人を殺しあうマフィア物で、エンターテインメント的に作っているストーリーなんだけど、音楽やファッションが良かった!
いかにも!っていうくらい裾が広がった70年代的白いパンタロンにマフィアたちの柄シャツ。それから何か楽しいことがある度に歌ったり踊ったりというブラジル的な享楽さ。

なんだかオカルト的に象徴された民間信仰の雰囲気もちょっとオカしいし、主人公ガブリエルがオグンから守られているために不死身になり、撃たれても血も出ないっていう非現実的な空間が独特の世界を描き出す。

6月3日まで開催されているので興味のある方はぜひ。明日土曜日には、監督のトークショーが開催されます。

ブラジルの人種の混淆について扱った『奇蹟の家』や『主人の館と奴隷小屋』なんかが面白そう。『主人の~』は4部構成で228分もあってボリュームありすぎ!ちょっとムリかも・・・

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