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2010年4月

2010.04.25

ひとつ齢を重ねました。

私の東京生活の酸いも甘いも包み隠さず知られている友人が誕生日を祝ってくれた。
前夜祭っていう感じで。

家のイラン人は出張中で留守なので、残念だけど一緒には過ごせない。

毎回4人でつるんでいるんだけど、お互いの誕生会は欠かさないように祝っている、とってもありがたーい存在。
都会で戦う女友だち4人なんて『SEX and the CITY』みたい!なんておこがましくもその気になったこともあったかもしれないけど、この数年間、いろんな所で遊んできている仲間。
主にラテンスポットに登場する4人組だ。

新宿の老舗「エル・フラメンコ」にてショーを堪能した後(最前列のかぶりつき)、軽い食事を終えて先ほど帰宅したところ。

昨年のキワどい物とは全く正反対の、実用的なプレゼントを頂いた。
キッチン用品がズラリ勢ぞろいだ。
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クッキーは大学時代の友人が贈ってくれた。

プレゼント交換みたいなのって、いくつになっても楽しいものです。
なんと、ピンクのエプロンと鍋つかみ(およびフキン)は、別の友人が偶然選んだというから驚き!
この色とこの猫が私のイメージに繋がったらしい。

素敵なプレゼントたちを眺めながら「何だか私も落ち着いたもんだな~」としみじみ考えてしまった。以前の私には不向きだった類の家庭用品ばかり。

年月が過ぎるというのはこういうものなのかもしれない。
落ち着いちゃった自分が嬉しいような、何だか寂しいような・・・

そんな気分です。

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2010.04.24

超レアバンド、Los Autoresのコーヒールンバ

石橋純先生が編者となり、中南米各国の専門家が独自の切り口で論じる『中南米の音楽―歌・踊り・祝宴を生きる人々』の出版記念会が渋谷のタワーレコードで開催。

当日は
石橋純・岡本郁生・宮田信・倉田量介・水口良樹(敬称略)が出演して、著書の内容をベースとした各専門領域のお話を繰り広げる。

中南米音楽の専門家がこうして一堂に会する機会って、ありそうで滅多に無いと思う。

執筆者の比嘉マルセーロさんも台北からこの日のために駆けつけ、そし、さらには本の装丁デザインを担当した阿部岳さんまで登場する!というめちゃくちゃ濃い面々。それにしても濃すぎる・・・

まずは岡本さんがニューヨークのラティーノについて論じる。サルサの発生から、21世紀、北米ラティーノ音楽の今後について。岡本さんが溺愛しているだろう、ウィリー・コローン&エクトル・ラボーの「エル・マロ」の音源を聴く。これこそニューヨークのバリオで生まれたサルサの象徴的音楽だ。21世紀の音楽、といって取り上げたのはなんとアベントゥーラ。ちょっと意外だったけど、“いなたいバチャータと現代のR&Bそしてヒップホップとの融合”“スペイン語と英語が自然と一体化している”ということを見事に果たしているこのグループは、ある意味ホントにこれからのラティーノたちの音楽だなあ、と実感。しかも南北ラテンアメリカ中の若者の間で爆発的に売れてるし。

そして宮田さんの登場。チカーノ音楽に関してのプロフェッショナルである彼は、メキシコの“suave性”について論じる。suaveとは、ソフト、つまり「ゆるい」ということ。そうだよねえ、メキシコ人ってホント、ゆるい!ワルさをウリに、とんがった音楽を心がけたニューヨークのサルサとは全く対照的。

この二つの地域の比較が面白かった。サルサが前のめりのグルーヴを持つのに対して、メキシコの演奏って、なんだかだんだん遅くなってくる感じ、って常日頃感じてたもん。
こういう視点で二人が順にしゃべったというのはホントに上手い!

それから倉田さんによるキューバ論。マイアミに亡命したアルビータと、キューバからこれからの音楽を発信し続けるジューサとの比較。「内と外からのキューバ性」の在り方について、キューバ人のアイデンティティを実感。

最後に水口さんがペルー音楽を語る。何でも彼は、小学生の頃からメルセデス・ソーサなどを知らず知らずのうちに聴いていたらしい。なんて渋い人だろう。しかも、ペルー、アンデス地方の音楽「ワイノ」を今後も追求し続けるというから素晴らしい。

最も印象的な感想としては、みんな、本当にこれらの音楽を心から愛しているんだなあってこと。専門領域は異なっているけれど、みんな中南米の音楽っていうことで共通しているので何だか親密な空気が漂っている。

で、最後にビックリ仰天のオチが。各々が楽器を取り出し、即席ライブ!しかも最高にベタな「コーヒー・ルンバ」を演奏。

石橋先生のクアトロとヴォーカルから目が離せなかった。しっかり日本語でインプロビゼーションしちゃってるあたりがさすが。
autores(著者)のバンドだから「Los autores」というらしい。歌の中でそう言ってたから。
こんなの聴ける機会って二度とないかもしれない。超レアなライブだ。

前回のブログで、
『カリブ・ラテンアメリカ音の地図』(音楽之友社)にちょっと似た風情を感じます。

と書いたんだけど、それはちょっと違いました。
この本は、国別に論じてはいるけれど、『カリブ・ラテン~』のように各国の音楽総論を基本にしているのとは違い、各執筆者の独自の視点により、今まで日本語の文献ではほとんど紹介されていなかったような知られざる音楽(ジャマイカのダブとか、ブラジルのセルタネージャとか)についても取り上げ、一見狭い切り口を扱っているようで、実はその国の特徴を表現することにつなげている・・・というような奥深さを潜んでいるという点が興味深かった。

貴重なイベントに参加してホント楽しかった!

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2010.04.23

ハンガリーのジプシー音楽を聴いて

ひょんなことから知り合いとなった、日本では非常に貴重なジプシー・ヴァイオリン奏者、古館由佳子さん。
最近ハンガリーで凱旋公演を終えてきたばかりで、テレビ出演やら新聞に掲載されるやら、向こうでは大きく取り上げられてすっかり有名人になっちゃったらしい。
グローバルだ。

彼女の友人であるミュージシャン2名が来日中だというので、ぜひ生演奏を聴きたいと思い昨日行ってきました。

コバーチ・カーロイ(チェロ)とバログ・デジュー(ピアノ)、そして古館さんというトリオ。全くの初心者である私にとってジプシーの音楽は興味津々。
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(古館さんは左のお客さんの所にいるから写真に収まりませんでした)

お決まりの「ハンガリー舞曲」のスリリングなプレイ。チェロとヴァイオリンはお客さんの真横まで来てものすごく近い距離で演奏する。たぶん、ピアノも小さくて軽かったら一緒に客席を回っただろう・・・
スイング感、グルーヴ感が小気味良い!ジプシーのヴァイオリニストはものすごいスピードで弾きまくるという印象なのだが、古館さんの演奏も、流石ハンガリーのつわものたちの中で揉まれてきただけあって、力強くてグルーヴィ。
きっとハンガリーのお店では飲んで踊っての楽しくてたまらない演奏が繰り広げられるんだろうな、という情景を思い起こさせてくれた。


ところで未だに良く分かっていないのが、ジプシーの、そしてジプシー音楽の定義。

最近はジプシーではなく、“ロマ”と呼ばれるようになってきた彼ら集団、これって人種?民族?

私が今までイメージしてきたジプシー(ロマ)とは、顔と目が浅黒くて、髪の毛も黒々としてラフな格好をしているような感じ。・・・なんだけど、カーロイさんとデジューさんは、高貴なヨーロッパの薫り漂う白人のようにみえる。でもジプシーらしい。

ジプシーは住居を定めず、世界各地を放浪しながら生活してきた、というように言われているから、いろいろと混血を繰り返してきてこうして見た目は白人っぽくなっていったのだろう、という見解ができるが、それでも何だかスッキリしない。

ジプシーはインド西北部が発祥の地と言われ、ヨーロッパをはじめ、西アジア、北アフリカ、さらには米国にも分布しているらしい。でもこの二人のような音楽家は放浪の民ではなくってちゃんと定住しているし、演奏する音楽もジプシー以外にジャズ、ラテン、クラシックと幅広い。クラシック大国だけあって、ハンガリーのジプシー音楽家はクラシックをやらせてもめちゃくちゃ上手、らしい。

演奏の合間にちょっとトイレに席を立った瞬間、聴きなれたトゥンバオ(ラテンのリフ)が聞こえてきた。

ミシェル・カミーロの曲じゃないの!

すごく気になったので、後でピアニストに聞いてみたら、
ミシェル・カミーロ大好き!と答えた。ジャズが大好きで、サルサ、メレンゲ、ボサノヴァ・・・ラテン系も弾くとのこと。

うーん、ジプシー音楽家の定義がますますよく分からなくなってきた・・・
誰かご存知の方、教えて頂けましたら嬉しいです・・・といって甘えるより自分で本でも読んで調べてみよう。

彼らの演奏を聴いていると、ジャンルの垣根がすごく低い。クラシックでもジャズでもジプシーでも、音楽は音楽、楽しくて気持ち良ければ何だっていいじゃないか!というスタンスなんだと思う。
キューバのミュージシャンもそれに近いものがあって、クラシックだけどジャズやキューバンも演奏するピアニストがいっぱいいるし、日本人ほどクラシックに対する考え方が固くない。

そうだよねえ、本来、音楽ってそんなに堅苦しくジャンルを分けて「私はクラシックしか知りません!」なんてするもんじゃないはずなんだよね。


即興性があって開放的なジプシーたちの音楽に魅せられた夜でした!

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2010.04.22

トーキョー外国人ルート -入管から六本木まで-

昨日は朝から品川の入国管理局~五反田のKYODAI MARKET~六本木と、私の追跡調査をしたら絶対に外国人だと思われるような移動をした。

先日公開された『ダーリンは外国人』の主演女優である井上真央が“外国人と結婚していない人も、この映画を見て、国際結婚っていいなあって考えるきっかけになればと思います”というようなことを(よく覚えてないが)コメントしていたけど


「やっぱりいろいろと面倒臭いですよ!!!」 と体験者は言いたい。


ただでさえ結婚っていうのは大変なことをいろいろと乗り越えていかないといけないのに、加えて国際結婚となると役所や大使館などでの手続きがいろいろとあるのでホント面倒だ。お互いに仕事が忙しい場合は、なかなか事が運ばないのでイライラしてばっかりだ。

まあ、日本人同士の結婚では経験できない未知の体験ができるということで、面白がってこなしていくタイプの人にとってはいいと思うけど。

ちなみに私は夫と名字を統一したいので変更したんだけど、こないだ電話で名字を名乗ったところ、会社名と間違えられた。なので仕事上は旧姓で続けます・・・

昨日は用事が済んだ後、五反田のブラジル&ペルー領事館の入ったビルにあるKYODAI MARKETで食材を調達した。
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瓶詰のアヒ・アマリージョ、これって万能ソースとしてかなりイケる。ペルー料理では欠かせないソースなんだけど、肉料理等にちょっと加えることで味が深く、そして辛くなってくれて美味しさアップなので、重宝してます。

コリアンダー・ソースってのも発見したので買ってみた。タイ料理でお馴染みのコリアンダー(パクチー)、メキシコやペルーでも頻繁に使われる。昔、タイに旅行した時に初めてパクチーと食べた時は「なにこの味!」と仰天して食べられなかったんだけど、その後タイ料理レストラン巡りをしているうちに病みつきになってしまった・・・

五反田にあるこのお店、いろいろオモシロイ食品やスペイン語&ポルトガル語の本など充実しているので、南米に興味がある方はぜひ行ってみてください。オススメです。

有限会社キョウダイジャパン
〒141-0022
東京都品川区東五反田1-13-12 COI五反田ビル6階602号
TEL:03-3280-1035

五反田の後は友人と落ち合って、六本木ヒルズで開催されているワインの試飲会へ。ドイツワインが充実している会場だったんだけど、アルゼンチンとスペインのワインばかりを試飲してしまった。

時間が余ったので、ヒルズで開催中の「ボストン美術館展」を観賞して帰途に就きました。
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「ゴッホ晩年」と題してゴッホの絵がドカンと載っているチラシなので、ゴッホ中心かと思いきや、ゴッホの絵画はたった一点だけ。エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、コロー、ミレー、マネ、モネ、ドガ、セザンヌ、ルノワール、ピカソ、マティス等そうそうたる巨匠の名画が並んでいたので充実感はあったのでとっても良かったけど。

でもこのチラシにだまされるよね・・・日本人って、モネとかルノワールより、ゴッホが好きなのかなあ?
モネの絵画の出展の方がはるかに多かったのに。

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2010.04.20

シルバーなのに黒いフルート!?

実は以前ちょっとフルートをやっていた。
大学の副科として選んだものの、全く練習をしていなかったので下手くそだったんだけど、キューバ音楽のバンドを始めるようになって少しずつ練習するようになった。
フルートはキューバ音楽において大事な位置を占める“チャランガ編成”の花形楽器だ。
でもキューバン・スタイルのフルートって、ものすごい高音で吹きまくるから、クラシックの優雅な音色を想像してもらっちゃあ困る。
高音とインプロビゼーションの激しい楽器なのだ。

キューバ滞在中、実はフルートの練習には最も精を入れていたような気もする。でも怠けモノだったせいで、大事な楽器は今やすっかりたんすの中。

まあ、すっかり家の中で存在すら見かけなくなったフルートを、ついに本日取り出してみた。

シルバーがやけにくすんでいるので磨くことから始めた。
ポリッシュを付けて拭いたら、みるみるうちに手が真っ黒に!
まったく、キューバの黒壇フルートじゃないんだから。こんなに
汚くなるまで触らなかったなんて、ひどすぎる。

ところで伝統的なチャランガバンドでは、木製(黒壇)のフルートを用いる。かつてヨーロッパから伝来した楽器が未だに残っているというのだから、すごい。
ヤマハおんがく世界めぐりを参照。

このフルート(キューバではシンコ・ジャベスと呼ぶ)にあこがれていた私は、オルケスタ・アラゴンのリチャード・エグエスからフルートの指導を受け、さらにはシンコ・ジャベスをリチャード本人から購入してしまったことも!今になっては大切な形見だ。
001 (この写真は普通のフルートだけど)

リチャードのフルート、なんと彼の唇の厚さに合わせて歌口サイズを広げたのか、私には大きすぎ!(写真下)
なので、ホアキン(後述)がこの楽器に合う頭部管を探してくれた。(写真上)
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リチャードからは普通のフルートを教えてもらったので、シンコ・ジャベスの吹き方を習うべく、チャランガ・ルバルカバ(当時)のフルート奏者、ホアキン・オリベーロスと運命的な出会いをした後、彼からレッスンを受けることまでした。
Joaquin ホアキンの自宅にて。

結局普通のフルート以上に難しい楽器だったので、途中で挫折しちゃったけど・・・
その後はホアキンから普通のフルートのレッスンをキューバに行くたびに習っていたけど、ホントに続かない性格の自分が悪いんだけど、今となってはすっかり放り投げてしまったというわけだ。なんてもったいない・・・

せっかく学んだキューバ式フルート・メソッド、そろそろ再開してみようかな・・・

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2010.04.18

ヨーグルトには塩を入れる?砂糖を入れる?

イランの食事には欠かせないヨーグルト。
私たちには意外だけど、イラン料理では、ヨーグルトには砂糖じゃなくて塩を入れる。
つまり、ヨーグルトはデザートというより、食事用なのだ。

日本人の家庭ではなかなか減らないプレーンヨーグルトの1パック分の量が、イランではあっという間に無くなってしまう。
イランに行くととにかくヨーグルト尽くし、ヨーグルト祭りだ。

しょっぱいヨーグルト料理、最初は私も恐る恐る食べたけど、けっこうイケるので試してみてください。

では、手始めにイランの家庭ではお馴染みの「マスト・ヒアール」を紹介します。マストとはヨーグルト、ヒアールとはキュウリのことです。

【材料】

プレーンヨーグルト 450g
キュウリ 2本
ニンニク 1片
ミント 大さじ1
塩 少々
クルミ(あれば) 少々

1.キュウリを5mm角位に刻む。
2.ニンニクをおろす。
3.クルミを叩いて細かくする。
3.ヨーグルトに、キュウリ、ニンニク、ミント、塩、クルミを混ぜる。

できあがり~。

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イランらしさを高めるために、ちょっと張り切ってペルシア絨毯(産地:クム)を敷いてみました。

しょっぱいヨーグルト+キュウリ+ニンニク、さらにミント???と驚きの組み合わせだけど、一度はまったらけっこうクセになる味。

これに似た料理でイラン人の昼食によく登場するのが
アブ・ド・ヒアールというスープ。

上記の材料に刻んだタマネギとレーズン、そして水と細かくちぎったナンを入れて食べるそうです。

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2010.04.17

エチオピア音楽民族誌 -ファラシャ/エチオピア正教/望郷歌 を読んで

以前から手元にあった『エチオピア音楽民族誌』をようやく読んだ。

ケイ・カウフマン・シェレメイ氏というアメリカの音楽民族学者によるエチオピア音楽の著書なのだが、学術書というより、スリリングな小説を読んでいるような気分にさせてくれる非常に面白い本。
Photo

著者はエチオピア音楽の研究のため現地にフィールドワークに赴くのだが、そこで知り合ったイエメン、アデン出身のユダヤ人の大富豪と恋に落ちて結婚。エチオピアで研究活動を続けて彼と暮らすことを決意するのだが、結婚して間もなくエチオピア革命が勃発。当時のエチオピア激動の時代に翻弄された著者本人の実体験をベースにしながら音楽体験を綴っていくわけなのだが、彼女の劇的な人生に驚きながら、恋に落ちたあたりから急ピッチで読んでしまった。

私たち日本人にとってはエチオピアといっても飢餓とかマラソンとか位しか連想できない、とっても遠い国。
その国の歴史がどうなっていたかとか、70年代に起こった革命とか、さらにはエチオピアに住むユダヤ教の人々についてなんて全然知らなかったけれども、この本のお陰で様々なことが勉強できたし、エチオピアの歴史や文化にも興味が湧いた。

アメリカのお嬢様がエチオピアのゴンダールという村でたった一人で熱心にフィールドワークを行う様には読んでいてビックリだったけど、ここに書いている以上に強烈な経験をしたはず。
特に男尊女卑甚だしいエチオピアの文化の中で、逞しくも研究に没頭しているのには敬意を表する。

ちなみに素朴な疑問だけど、彼女がエチオピアで結婚相手を見つけた際、彼女の両親や兄弟はどういう気持ちだったんだろうか?しかもエチオピアに暮らしたい、という意見にすぐ同意できたんだろうか?


ところで、女性が単身フィールドワークに行く・・・ということだけど、経験者は知っていると思うけど、女性研究者(見習い・学生も含めて)がアフリカとか中南米とかアジアとかの奥地で真面目な気持ちで音楽に接しようとすると、おそらく必ずと言っていいほど悩まされるのが、現地の男性たち。
相手も研究者だったら熱心に対応してくれるんだけど、ミュージシャンやダンサーとなると、何だかいろんな下心が入り混じった感じで接してくるからめんどくさくなる・・・
その上キューバ人ときたら、元々あんな性格なもんだから、真面目に音楽を調査したいのに、いつの間にか酔っぱらって踊って終わっちゃった・・・ってことが多々あった。恥ずかしいが、単に遊びに行ってるのとなんら変わらない。

この本の訳者である柘植元一先生は私の大学~大学院時代の音楽民族学の恩師でもあり、この本は先生から贈呈頂いたんだけど、著者ケイ・カウフマン・シェレメイ氏までの道のりは遥か遠いけれど、身を引き締めて頑張ります。

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『アイリス』で秋田が大騒ぎ

最近テレビでも駅の広告でもよく見かけるようになった
韓流ドラマ『アイリス』、いよいよ4月21日からTBSで放送開始のようだ。
Iris2
なんで韓国のドラマなんてここに書くのかというと、何とこのドラマの長期ロケが地元の秋田で行われたのだ!!!

HPはコチラ

その時の騒ぎようと言ったら・・・東京にいる私まで巻き込まれてしまった。

実は私の母は主演のイ・ビョンホンの大・大ファン。

「まさか生きてるうちに秋田にビョンホンが来るなんて夢にも思わなかった!」と年甲斐もなく肌を紅潮してウキウキと話す(といっても電話で話したから肌が赤かったかどうかは想像だけど)。

しかもコネを上手く駆使したらしく、ホテルで行われた特別ディナーにまで行くことが実現したらしい。何日も前から着ていく洋服のことやら何やらで尋常じゃない様子だった。
あんなに興奮した母は見た(電話だけど)ことがなかった・・・

“手を振ったら、にっこり笑って振り返してくれた”ということを
何回も繰り返し聞かされた。

さらに地元の友人まで追っかけの人と化し、ビョンホン出現情報をどこからか入手し、空港やら“すずらん通り”やら、彼の後を追跡していた。

秋田のニュースでは連日『アイリス』に関連するトピックが取り上げられていたらしい。
2月に帰省した際も、テレビを付けるとアイリスについて語られてた。

Iris

すごい!秋田ではこんなものまで作ってるじゃないの!
IRIS秋田サイト

このおかげで、韓国でドラマの放送が始まるや否や、秋田のロケ地を巡るツアーが大人気で、韓国人の観光客が突如として増えたらしい。経済効果はなかなかのものだったようだ。TBSでの放送が開始されると、日本人の観光客も増えるのだろうか?

特にビョンホンに興味なかった私までもが、ビョンホン熱に完全に巻き込まれてしまったせいで、日本でも放送が開始となると「見なきゃ!」とついつい思ってしまう・・・

そういえば、秋田にはTBS放送が無い。嘘のようだがホントの哀しい事実。こんなに秋田県中で騒いでいたドラマを放送しないのはあんまりだということで、秋田放送で全国より3日遅れで4月24日からスタートらしい。

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2010.04.15

ラテンな料理屋2連続~ペルー&キューバ~

五反田のアルコイリス、そして六本木のラ・ゴルダと、
最近続けざまにラテン食を味わってきました。

ペルー料理ってボリューミーでお腹いっぱいになるんだよね。
パパ・ア・ラ・ワンカイーナ、ユカ、セビーチェ、チュラスコ・・・ついつい食べ過ぎちゃった。

そして今日はお気に入りのキューバン・レストラン、ラ・ゴルダへ。
以前もこのブログで紹介したけど、ここって店員が面白すぎて長居しちゃう。久々に会った友人と積もる話をしたかったのに、ちょこちょこ自分をアピールしにやってくるジローラモもどきのキューバ人スタッフ。
おかげで友人との会話が途切れ途切れになってしまい、何の話をしていたか忘れてしまうので気ままにおしゃべりもできない・・・

でも久々にキューバ語(スペイン語だけど・・・)が話せて楽しかったし、笑った×笑った!

アルコイリスでフライヤーを発見したんだけど、今度ペルーからクンビア・バンドが来日するみたい。
Yaipen

Hermanos Yaipen
4月30日~、東京、名古屋、群馬を回るJapan Tour開催。

それからラ・ゴルダでは
4月23日(金)19:00~23:00
SALSA GORDAと題して、コース料理+飲み放題+サルサレッスンで
5,000円。
Gorda

ラテン気分を過ごしたい方はぜひ!

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2010.04.12

リトル・イラン・イン・トーキョー vol.2 ~雑司ヶ谷のダルビッシュ

2月に紹介した小伝馬町のダルビッシュに続く第2弾です。

家のイラン人の友人であるミュージシャンが数年前にペルシア料理屋さんを始めた。
ハミッド・シャーサバリーさんという人なんだけど、彼はイランを代表する楽器、サントゥールをはじめとして、ネイ、タール、ダフ、トンバックetc...とイラン伝統楽器を何でもこなすマルチなプレイヤー。
店内には珍しい楽器が至る所にぶら下がっている。
自分で楽器まで作っちゃうらしい。

今日はそんな彼のお店、ペルシャン・ダルビッシュの紹介です。
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初めてお店を訪れた時の衝撃は忘れられない。

雑司ヶ谷のシケた商店街の中に、控え目に構えた小さなお店。ちょっと怪しげな雰囲気なので、フラリと通りかかって入れる雰囲気ではない(小伝馬町のダルビッシュ同様)。

お店に入ると前のカウンター席ではなく、奥の座敷(?)に通されたのだけど、店主の趣向を100%表現したかのようなペルシャン・ワールド満開!
イランは日本同様、靴を脱いで上がる。だって“ペルシャ絨毯”の国なのだから当たり前。ふかふかのクッションを背もたれあるいは肘掛のようにしてくつろいで座るので、まるで誰かの家を訪れたよう。
座敷の中央にはペルセポリスの模型がドーンと置かれている。薄暗くてエキゾチックな雰囲気は完全に異空間。日本にいることを忘れたくなった時にはここに行けばいい。絶対にどこにいるか分からなくなるから!ちなみに時間も忘れてしまうので、終電とかうっかり逃さないように・・・

でも、このお店の一番の素晴らしさは店内の雰囲気とか料理とかではない。
ズバリ、シャーサバリーさんの存在感だ。
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彼、お店を一人ですべて切り盛りしているのだけれど、料理を準備している間はキッチンに行ってしまうのでちょっと寂しくなる。“料理の準備は私も手伝うから早くこっちに来て”と言いたくなるような感じだ。レストランなのに、何てお店だ!

料理の準備が一段落して私たちもお腹が満たされてきた頃、店内がますます暗くなってスポットライトが付く。
ミュージシャン、シャーサバリーの登場だ。

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彼が奏でる音楽は心に染みる。イランの音楽が分からなくても心がざわざわしてくるはずだ。サントゥールは、ピアノの先祖。長い歴史を経て現代に甦る音色。そして、ダフという太鼓に合わせて熱唱する彼の歌は素晴らしい。熱い鼓動が伝わるダフ、ラテンの楽器とまた違った情熱を感じる。

楽器についての説明やリクエストにも応えてくれるこれらの演奏が、なんとノーチャージ。

シャーサバリーさんの魅力は演奏だけではない。
一見とても物静かで落ち着いた人柄なんだけれども、彼のおしゃべりが楽しくてたまらないのだ。
音楽の話はもちろんのこと、彼の人生観など目から鱗のお話が満載で、聞いていると自分の俗っぽい考え方が何だかバカみたいに思えてくる。こんな生き方もあるんだな・・・とストレスだらけの私たち現代日本人の心の洗濯になる時間を過ごせる。

そうそう、肝心の料理のこと書くの忘れてた!
キャバブ、オリビエサラダなどペルシア料理を日本人の口に合う食べやすい味付けにアレンジされていて非常に美味。
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ところで、こないだ行った時に「お通しで~す」という声とともに出された、モダンな白いお皿に黒い長方形の薄い物が何枚か重ねられたおつまみのようなものが「???」だったので、「これ、何ですか?」と聞いてみたところ、

「韓国海苔で~す。美味しいですよ~」

と言われたのにはある意味衝撃だった・・・
私も韓国海苔大好きだけど。

そんなペルシャン・ダルビッシュ、居心地良すぎて大好きなお店です。
たまにベリーダンスなどイベントも行われているので、事前にお電話で確認してから行った方がいいかも。

ペルシャン・ダルビッシュ
東京都豊島区南池袋2-4-3 南池袋ビル1F
Tel. 03-6423-1233

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2010.04.09

ダァッ・ディッ・ヤン・キーーーー!!新譜リリース

キング・オブ・レゲトンことダディー・ヤンキー、今月末久しぶりに新譜をリリース。
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Daddy Yankee/Mundial
27th April On Sale!

なんだけど国内盤も出る予定みたいなので、日本人の私たちは国内盤を。

友だちから教えてもらったワールドカップを意識してるらしい「Grito Mundial」


日本ではレゲトン人気はどこへやら・・・という感じなんだけど、やっぱりイイよね、ダディー・ヤンキー。
かつて日本でブームだった頃、ダディーを呼ぼう!とか考えてた所もあったみたいなんだけど、ギャラが高すぎたせいか、夢に終わってしまった・・・

やっぱり日本とラテンは遠い。本国やラテン諸国では超ド級のビッグスターでも日本では大した知名度にもならないもんね。

そんな状況の中、フアン・ルイス・ゲーラとか、古くはグルーポ・ニーチェとか、さらに古くはプロジェクト・ウノとか、来日したビッグ・アーティストたちを日本で観られた人たちは幸運だった。

今や出稼ぎラティーノたちも続々と帰国していっちゃってるから、ますます彼らのようなビッグな面々が来日する可能性は低くなってるのかと思うとすごく寂しい。

今年はどんな来日ライブがあるんだろう?期待したい。

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アッバス・キアロスタミ3本連続!

いやいや、映画観た後すぐに感想書きたかったんだけど、つい遅くなってしまった・・・
印象が強く残っている直後の方がスラスラ書けたのに。

イランの天才映画監督、キアロスタミ。
以前、彼の作品である『オリーブの林を抜けて』を観たんだけれど、何が言いたいのか理解できず、静かすぎる映像のせいで途中で居眠りもしてしまって、結局その後はキアロスタミは難解なイメージがあったので遠のいてしまった。

・・・なんだけど、先日、○SUTAYAにひとっ走りして、いきなり3本もまとめて借りてしまった。
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1.『友だちのうちはどこ?』
2.『クローズ・アップ』
3.『ホームワーク』

いやあ、良かった!みんなが天才呼ばわりする理由がようやく分かったかも。
観終わった後はショッキングでなかなか眠りにつけなかったくらい。


そもそもキアロスタミの映画を突然観ようと思った理由は、最近読んだ『イラン人は神の国イランをどう考えているか』という書籍に触発されてしまったせい。
この本、イラン人の両親の元、パリで生まれコロンビア大学の修士号を持つインテリ女性ジャーナリストが、国内外で活躍するイランの著名人たちに寄稿・あるいはインタビュー形式にて彼らの生の声を集めたもの。現在のイランの現状、そして“イラン人とは何か?”ということが伝わってくる内容だった。

まあ、編者も含め、この本に登場してくる著名人たちはエリートばかり、そして海外で暮らす人が多いので下層地域に暮らす庶民とは考え方も異なるから当然なのだと思うけれど、日頃私たちに届くイランのニュース、イラン人のイメージとは全く違った印象を受けた。
みんな考え方がとっても進んでる。しかも分析が落ち着いてる。
前衛芸術、女性の社会進出、宗教観、映画や音楽等の文化・・・日本に届く情報って、アメリカ経由なんだよね、結局。編者本人がアメリカで“アラブ人”呼ばわりされてムっと来たっていうエピソードにも納得。アラブじゃなくってペルシアだよって。


この本の中で、キアロスタミのインタビューも掲載されていたので、何だかどうしても彼の映画を観たくなったのだ。

『友だちの~』は、イラン北部の素朴な村に暮らす少年の物語。
ソホラーブ・セペフリーの「住所」という詩にインスピレーションを受けた映画らしい。この詩、偶然家にあったので読んでもらったんだけど、何だかちんぷんかんぷん・・・詩って奥が深い・・・

映画の内容を書くのが面倒なので、amazonを参照してください。

田舎の空気感が素晴らしいのはもちろんのこと、子供の微妙な心理が言葉ではなく表情や映像から見事に伝わってくる感じがスゴイ。観ているうちに大人の理不尽さにイライラして主人公の子供の気分になってしまう自分がいた。

続いて観た『クローズ・アップ』。Up
この作品が一番衝撃的だった。著名なイランの映画監督モフセン・マフマルバフのファンが彼本人になりすまして詐欺未遂を起こすという実際の事件を実際の人物を出演させて制作したドキュメントタッチの映画。キアロスタミが警察に映画を作りたいので撮影をしたい、と申し出たところ、「こんな詐欺未遂の事件、映画になんかならないよ。もっと重罪でネタになりそうな事件があるのに」と言われるところがニクい。キアロスタミはあえてこの事件を撮りたいと思ったのだ。

実際観ていると、どんな大きな事件よりもドキドキする。しかも犯人の心情に次第に引き込まれ、同情さえしてしまう。彼の寂しい孤独感を自分と重ね合わせてしまった人は大勢いるだろう。とにかくこんな映画を作ろうと考えたキアロスタミの視点は並みの人には思いつかないだろう、と感銘を受けた。


そして夜も更けたけど連続して観た3本目『ホームワーク』。
テヘランの小学校を訪ね、子供たちにインタビューをするドキュメンタリーなんだけど、イランが抱える教育・社会問題を痛烈に浮かび上げる作品だった。質問はいたって単純、主に「宿題」をテーマに聞くだけ。「宿題は誰が教えるの?」「宿題とアニメ、どっちが好き?」「宿題やらないと親に怒られる?」というような感じなんだけど、子供たちの答えや表情から様々な問題が見えてくる。
子供たちは可愛いんだけど、何だか怖くなった。

そうそう、『友だちの~』と『クローズ・アップ』の共通点は、最後にお花がキーポイントで出てくることだった!しかも『クローズ・アップ』では、黄色い花を選んだら「黄色は良くない」と言って赤に変えたところがイイ。イランでは黄色は別れを意味してあまり良いイメージじゃないみたい。

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2010.04.05

お花見でフラフラ

4月。

気分が浮かれる春がやってきた。

なが~い冬の寒さが緩んできて、ふわっと暖かい風を感じると訳もなく楽しい気分になるものだ。

4月といえばお花見、誕生日、そしてさらに今年から結婚記念日と、なんだかイベント尽くしということがさらに気分をウキウキさせる。

昨日は友人と毎年恒例の新宿御苑のお花見を開催。

御苑入口には「酒類の持ち込み禁止」と書いているけれど、誰もそんなこと守っちゃいない・・・
当然私たちもビール、ワイン、シャンパンなどを持ちこんで乾杯。
食べ物をみんなで持ちよったんだけど、私はパッタイ(タイ風焼きそば)、友人たちはワカモーレ(メキシカンのアボガドディップ)、チリコンカルネ、アヒ・デ・ガジーナ(ペルーの鶏肉家庭料理)にセビーチェ・・・と、かなり多国籍風だ。

肌寒かったので、メキシコとネパール製らしきラグを膝かけ用に持って行ったら、さらに多国籍風な雰囲気に。
しかもコロンビアーノも一名参加しているのでいよいよ多国籍風が本格化する。


トイレも混んでいて寒くなってきたので、その後は自宅に移動。近いって便利!!

最近お気に入りのインターネットラジオ Last.fm をかけながら宴会もたけなわに。
すっかり酔いも回っている上、Grupo Nicheラジオなんかかけているからここがどこかも今一つ分からなくなってきた。

お花見に行ったのに桜の写真も撮らなかった・・・
多くの日本人同様、お花見を言い訳にみんなで集まって飲んで騒いで楽しみたかったっていうことだ。

日本人ってお花見大好きだよね。日本に生まれて良かった!春バンザイ!

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2010.04.03

ヒップでサイケなコロンビア!?

ヒップなレア・グルーヴ物などに定評の高いスペインのレーベルVAMPISOUL。
内容がイケてるのはもちろん、ジャケットもオシャレだし、むしろラテン系ファンよりもクラブ系連中の間で一目置かれるレーベルだ。

クラブDJを意識して毎回CDだけじゃなくアナログもリリースしているし。

確固とした独自の路線を曲げないで常にイキのいいサウンドを出し続けているというのは尊敬に値する。カミータ・レーベルも頑張んないと・・・

そんなバンピソウルさんが最近リリースしたのは、なんと知られざるコロンビアのレア・グルーヴ。

その名も「The Afrosound of Colombia」
Colombia

しかもDiscos Fuentesからのセレクト!!
知ってる人は“え、あのフエンテス?”って思うだろうけど、いやいやオシャレな音があるんですねえ。今でこそフエンテスのアルバムはこの写真のようなイメージのスチャラカサルサっていうイメージだけど。

Fuentes

しかもこのアルバムタイトル「サルサのバイブル」・・・なんて聖書だcoldsweats02


「The Afrosound of Colombia」、どれを聴いても濃くて70年代の雰囲気をプンプン感じられてかっこいい。
あの“最速サルサ”で有名なフルーコ・イ・スス・テソスも昔は最高にヒップだった。2,3年前に「The Early Recordings of Fruko y sus tesos」という70年代のサイケなサウンド満載のアルバムも出してるし、コロンビアってイケてたんだねぇ。
しかもタイトルにもあるように、アフロ性を強く感じる。同名のグループ名の作品も数曲収録。

ところで私的好みなのはやっぱりラテン色が強くて癖のあるフルーコ。5曲目、Flores silvestresとか、ロス・バン・バンのピアノ・ワークとそっくりで、70年代のバンバンの臭いを感じる。飛び出るベースのボリューム感とか、荒削りなモントゥーノとか、何ともいえない味わいだ。

VAMPISOULのアルバムに興味のある方はディスクユニオンに行けばいろいろあります。

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2010.04.01

中南米の音楽---歌・踊り・祝宴を生きる人々

Libro_2 
東京堂出版
ISBN978-4-490-20667-8 C0073

さっき買ってきました。
石橋純先生編の、中南米音楽をよく知る各専門家たちによるラテン音楽のパノラマが紹介された本。

内容は・・・

第1章●概説・中南米の音楽――その歴史と特徴[石橋 純]
第2章●サルサと北米ラティーノの音楽[岡本郁生]
第3章●米墨,ボーダーランドで鳴り響く音楽[宮田 信]
第4章●キューバの音楽をめぐる継続性と断絶性[倉田量介]
第5章●ダブ――南国ジャマイカ発の人工的音響[鈴木慎一郎]
第6章●ベネズエラ――更新されつづける伝統[石橋 純]
第7章●ペルー大衆音楽の発展略史[水口良樹]
第8章●ボリビア音楽――その歴史と地域性[木下尊惇]
第9章●ムジカ・セルタネージャ――ブラジルの田舎(風)音楽[細川周平]
第10章●鉛色時代の音楽――独裁政権下のアルゼンチン・ロック[比嘉マルセーロ]

ラテン音楽界でよ~く知っている面々がズラリ。
この本は元来、2006年から2007年に開講された国際交流基金による「異文化理解講座」より生まれたもの。
残念ながら講座には全く行けなかったけど、どの章も非常に興味深い。

ところでキューバのことを書いた倉田量介さんだけど、私がキューバに初めて行く前にお世話になった人。当時、キューバの研究をしている人が身近に少なかった中、倉田さんはオリエンテ地方のチャングイやトゥンバ・フランセーサをすでに現地にてフィールドワークを行っていて、キューバの音楽研究所やら、著名な研究者やらをいろいろ紹介してもらった。

キューバ音楽研究の第一人者、マリア・テレサ・リナーレス女史や、私が後に通うことになる音楽研究・発展センター(CIDMUC)のセンター長オラボ・アレン氏なんかも紹介頂いた。

未体験のキューバの深い情報を教えてもらって、想像力が湧いてドキドキだったな~。

なんかこの本、以前東琢磨氏が編者だった『カリブ・ラテンアメリカ音の地図』(音楽之友社)にちょっと似た風情を感じます。まだ読んでないからイメージだけだけど。

こうした書籍が出版されるのはとっても嬉しいこと。どんどん出ればいいのに。

早速読もうっと。

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